湊かなえさんの「夜行観覧車」を読んだのでレビューしていきます。
この本では、とにかくすぐ癇癪を起して母親に暴言を吐く娘が印象的でした。
とにかく、嫌なことがあるとすぐにキレて、
手当たり次第ものに当たるクズです。
こんな面倒な娘の描写から始まるので、一気に物語へ引き込まれました。
そんな娘の対応に苦戦する母親は、無理をして憧れの高級住宅地に住んでいます。
ある日、高級な住宅街、裕福で円満にみられていた向いの家庭で殺人が起きました。
深夜近所に響き渡る異様な叫び声、
聞こえているが面倒なことに巻き込まれないように何も知らないふりをしますが、
ほんの些細な事から殺人事件に巻き込まれます。
物語の進行は、
殺人が起きた裕福な家族、
殺人が起きた向かい側に住む普通の家族、
ずっと高級住宅地に住んでいるおばさんの三者から進んでいきます。
様々な人の感情と視点が描かれていて、次が気になって読むのに時間はかかりませんでした。
最後は、少し物足りない感じはしましたがまとまっています。
湊かなえさんの作品を始めて読みましたが、楽しめました。